秋の風物詩、金木犀の甘い香りがもたらす効能

秋になると、鮮やかなオレンジ色の小さな花を枝いっぱいに咲かせるキンモクセイ。

見た目はもちろんのこと、その甘い香りはどこか忘れがたい印象があります。

ふとキンモクセイの香りを吸いこんで、昔の記憶や出来事が蘇ったりして懐かしい気持ちになった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか？

金木犀に含まれる成分や人への効能をお伝えします。

金木犀は常緑の広葉樹のため、道路の脇や公園などによく植えられているのを見かけます。
そのため、小さい頃からこの香りを知っているという方が多いのではないでしょうか？

金木犀の花は甘くやさしい香りがするのですが、意外にも虫はあまり寄ってきません。
ふつう、甘い香りの草花には虫が引き寄せられてしまうのに、不思議ですよね。

その理由は、キンモクセイに含まれる成分に、特徴的な香り成分「γ-デカラクトン」があるから。

「γ-デカラクトン」は、モンシロチョウなどの虫が苦手とする成分で、蚊なども近寄らなくなるようです。そのため虫が近づきづらいと言われています。だから甘い香りなのに虫が寄ってこないのですね。しかし、アブは香りで寄ってきてしまうようなので注意が必要です。
「γ-デカラクトン」の虫除け効果は、すべての虫に効き目があるわけではないのです。

金木犀はよい香りだけでなく、私たちのこころや身体にもよい影響ももたらしてくれます。

金木犀に含まれる「リナロール」という成分は、緊張したこころや身体をほぐし、リラックスさせる効果があります。

リナロールのリラックス成分には安眠効果もあり、秋の気分が沈みがちな日にぴったりですね。ただし、リナロールには血圧や心拍数を下げる作用があるといわれているので、低血圧など持病をお持ちの方は気をつけておく必要があります。

ほかにも、金木犀の花を使ったお茶やお酒は、咳などをしずめ、血流を良くして身体を暖める効能があるとして、中国で生産されているようです。

ぜひ興味の湧いた方は調べて試してみてくださいね。

今回は金木犀の香りの成分とその効果についてご紹介しました。金木犀の花言葉は、「謙遜」「真実」。このような花言葉が付いたのも、金木犀に落ち着きを与える効果があるからだそうです。

八女飛形蒸留所では、九州産甘夏精油をベースに、金木犀の花弁を同時に蒸留すると言う新しい方法で誕生した「金木犀エッセンシャルオイル」を期間限定で販売しております。

そのままお風呂やハンカチに使うのはもちろん、アロマスプレーにして気分転換のフレグランスとして使ったり、お部屋の掃除に使ったりするのもよいでしょう。

秋を象徴する香りのキンモクセイ。ぜひ当蒸留所のオリジナルエッセンシャルオイルを試してみてください。