漢方薬を使ったアロマオイルとは？和漢精油の効能と使い方

和漢精油とは、漢方薬に含まれる生薬と西洋のエッセンシャルオイルの材料となる植物の成分をミックスして抽出し作られた精油のことです。

和漢精油は、漢方薬の効能をそのままに、アロマテラピーとして使用することができます。また近年では、和漢精油を使ったアロマテラピーのことを「漢方アロマ」とも呼ばれることもあります。

漢方薬は古くから中国で考えられている五行思想（すべての物事は、木、火、土、金、水の5種類の要素からなるという考え方）に基づき、これを人間の体の五臓六腑に当てはめて漢方薬を調合したり、服用したりしています。

漢方薬としても和漢精油としても利用されるものとして、例えば、生姜や甘草、高麗人参などがあります。
生姜はアロマテラピーでも体を温める作用や関節・筋肉痛を和らげる効能があり、アロマバスなどでも使われることがあります。
また、高麗人参は疲労回復や食欲不振によく用いられますね。

漢方薬の原料となる生薬は東洋医学の考え方に基づいているため、西洋のアロマオイルと比べて私たち日本人にとてもよく馴染むとも言われています。

通常のエッセンシャルオイルとは一線を画す和漢精油。ふつう、漢方に使われる生薬は強烈な臭いなどが原因で避けられることが多いですが、よい香りのエッセンシャルオイルの原料と組み合わせることで、比較的使いやすくなることもあります。

和漢精油を使ったアロマテラピーは、通常のエッセンシャルオイルだけのアロマテラピーよりもリラックス効果や安眠効果、美肌効果などにも期待できます。
一風変わった精油を試してみたいという方は、ぜひ一度和漢精油を試してみて下さい。